糖尿病とは、インスリンの作用不足で生じる高血糖により起きてくる病態です。高血糖を放置すると血管合併症である網膜症、神経症、腎症や心血管疾患、免疫力低下に伴う感染症や骨粗鬆症、認知機能低下などの健康問題を生じます。
このため、血液検査、心電図、脈波検査や頸動脈及び腹部超音波検査などで内臓機能や動脈硬化症を評価し、必要に応じて専門病院への紹介も行なっています。
治療面では、低血糖や極端な高血糖を防ぎ、血糖変動幅を少なくするためにも食事の栄養組成を考えるとともに、ゆっくり噛んで食べることが大事です。
太り気味の方は腹八分目を実践し体重を減らすことで、インスリン作用も改善しますので、個々のライフスタイルに合った治療方針を模索しています。
当院では各種の経口血糖降下薬のみならず、インクレチンという消化管ホルモン(GLP1やGIP)製剤、各種のインスリン製剤など、無理のない日常生活がおくれるように治療方法を相談しながら、自己注射のサポートも行っています。
糖尿病の健康管理に疑問や不安がありましたら、お気軽にご相談ください。

院長 足羽 敦子