オンライン診療をはじめ「美容医療など自由診療にみられるダイエット目的の糖尿病薬の使用」に関連して、厚生労働省が2024年1月29日に注意を促しています。
GLP-1受容体作動薬を使ったダイエットが広まっていることを含め医療現場では薬が不足する状態になっており、本来の目的である「糖尿病治療」にも支障をきたしております。
また、厚生労働省は、「糖尿病治療薬を適応外使用した自由診療の増加により、当該糖尿病治療薬の在庫が逼迫していること及び痩身目的等のオンライン診療に係るトラブルが発生している」と指摘しており、安全性の面からも、これらの利用を控えていただきますようお願いします。
GLP-1受容体作動薬は、糖尿病や体重管理に効果的な治療薬ですが、使用に伴う副作用やリスクも存在します。正しい知識を持ち、医師と連携しながら使用することで、より安全に効果を得ることができます。自分の健康を守るために、情報を収集し、疑問があれば医師・薬剤師に相談することを忘れないようにしましょう。
薬剤師 堀 正二
【トラブル予防のためのチェックリスト】
Check 1⇒使用する薬などがどのようなものか、自分でも説明できますか?
Check 2⇒効果だけでなく、リスクや副作用などについても知り、納得しましたか
Check 3⇒ほかの方法や選択肢の説明も受け、自分で選択しましたか?
Check 4⇒その美容医療は「今すぐ」必要ですか?最後にもう一度、確認しましょう。
▶ 4つ全てにチェックが入らなかった場合や、ほかに心配なことがある場合、希望していない施術を勧められた場合などは、改めて医師から十分な説明を受けた上で、もう一度、よく考えてから施術を受けるか決めましょう。
▶ もしも美容医療の施術を受けてトラブルが起こってしまった場合、迷わず、すぐに相談できるよう、裏面の「相談窓口」を確認しておきましょう。
出典:消費者庁、厚生労働省、国民生活センター
